最近、ふと思ったこと。
それは「自分が何らかの選択に迫られたとき、消去法で選んでいることが多い」ということ。
例えば、ファミレスに行ったときにメニューを見ながら何を食べようか悩む。
俗に言う「優柔不断」。
食べたいものを選んで食べれば良いんだけれど、「これは美味しそうだけど、原価が安い割に値段が高いよなぁ」とか。「これ食べたいんだけど、なんか野菜が少ないしなぁ」とか、つい考えて込んでしまう。
最終的に「値段もそんなに高くないし、栄養のバランスも良さそうだし、(他に食べたい候補はあったけど、悪いところがないし無難だから)これにしておこう」となったりする。
つまり、「美味しそう!」とか「これ食べたい!」という欲求を抑えて、「自分が損をしないものを食べたい」という思考によって選ぶようになっている。
消去法で選ぶということ
「損をしたくない」という欲望が強いから
冒頭の例で書いたように、「これ食べたい」という欲求を心の片隅に放置して、いろいろと比較検討した後に「(悪いところがないから)これにしておこう」という思考に基づいた選択になってしまう。
これは、純粋に「食べたい」という欲求よりも、どうせ食べるなら「(自分の価値観の上で)より良いものを食べたい」という欲求、つまり「損をしたくない」という欲求(欲望)が強いからではないかと思う。
一般的に「優柔不断」と呼ばれるのは、人よりもずっと「損をしたくない」という欲求の表れなのだと思う。
消去法で選ぶことの危険性
消去法で選ぶことは別に悪いことではないと思う。でも、「損をしたくない」からといって消去法だけに頼っていると、場合によっては「損をしてしまう」ことがある。
冒頭の例で言うと、ファミレスに行ってメニューを何度も見返して、最終的に「値段もそんなに高くないし、栄養のバランスも良さそうだし、(他に食べたい候補はあったけど、悪いところがないし無難だから)これにしておこう」と決めたとする。
でも、実際に運ばれてきたものを見て「あれ、なんか思ってたより小さいな?(これなら値段相応、いや、むしろ高いくらいかも)」とか。
また、実際に食べてみて「ちょっと味が濃いなぁ(栄養のバランスは良さそうなのに、身体に悪そうだ)」とか。
そのように、いつも消去法で選ぶような人は、つい悪いところを探してしまいがちで、悩みに悩んで決めたものでも「悪いところ探し」をしてしまう。
だが、それだけでは終わらない。
「あぁ、やっぱりあれにすれば良かったな」「少し値段は高かったけど、一番初めに食べたいと思ったのを選んでおけば良かった」などと、後悔の念に苛まれることになるのだ。
後悔をしないためには
まずは、自分の直感というか欲求に素直に従うこと。
そして、「悪いところ探し」ではなく「良いところ探し」をすること。
ファミレスで「食べたい!」と思ったものを食べていれば、多少何か悪いところがあっても「自分が食べたくて選んだのだから仕方ない」と納得できる。
それに、悪いところだけを見るのではなく、良いところを探すようにして、悪いところよりも良いところが多くなれば「良い選択だった」と思えるようになる。
「優柔不断」と言われる人は特に、このようなことを実践してみては如何だろうか。
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